CAMERA 8
f8 60mm
B、1/120秒
80cm~∞
[KING of TOYCAMERA]
「世界で唯一、魂を持つカメラ」
まさしくトイカメラの王様 HOLGA120シリーズ
どこまでコストを削れるかに挑戦したとしか思えない
チープって言葉がもったいないくらいの安っぽさ。
同じ66中版でもHASSELBLADとは対極に位置する
これが究極の"オモチャカメラ"だ。
f8単絞りです。そんなことは当たり前(f5.6切り替え改造は可能)
1/120秒単速です。当然です。(バルブはある)
最短撮影距離80cm。賞賛してもいいくらいです。
何かしらの操作ができるってだけで驚愕と言ってもいいくらいの
パっと見で「コイツはヤバい」とわかる外見。
見た目のデカさを素直に受け止めて手に持つと
腕が跳ね上がりそうなくらいの凄まじい軽さ。
総プラスチックボディ
それも、タミヤのプラモのが良い素材使ってると確信できるほどの
おっそろしく緩いプラスチック。
百円カッターでサクサク削れる。粘土のようだね。
カメラにあってはならない最悪の不良状態、光漏れ。
HOLGAでは普通に起こります。
内面反射防止?フィルム室、テカテカしてますけど。
裏蓋のロックは…これ、ロック?外れますね。簡単に。
こんなカメラに120フィルムを使おうと考えた大胆さ
その発想はどこからくるんだ。
中版カメラの魅力を全てブチ壊した品質じゃないか。
そんなHOLGAが大好きですw
なんせ"究極"の名をもつのは良いことじゃない?
ハッセルの"究極"をたとえるとしたら
「品格」「重厚さ」「信頼」
その全てが
HOLGAにはない(笑)
システィーナ礼拝堂で磔刑像にひざまずく巡礼者の後姿を
ステンドグラスからの光で映し出す。
ハッセルを絵にするならそんなイメージ。(※誇大表現あり)
半ソデ、単パン。鼻水たらしたワルガキたちが
近所の駄菓子屋に向かって猛ダッシュ
10円クジで大フィーバー
HOLGAを絵にするならそんなイメージ(※筆者タイムスリップ中)
どちらにせよマネするのは難しいレベルにある。
それだけで素晴らしい。
1つも良いこと言ってないけど本当に好きなんだHOLGA
気を使わなくていいカメラのトップを独走だもの。
ぶつけたくらいじゃビクともしないよ
だって中身はスカスカだし「機械」と呼べるのはシャッター部だけ。
仮に壊れても、まっとうなカメラを修理するより安い値段で新品が買える。
改造にも何のためらいもない。
買ってすぐにステップアップリングをネジこんで
市販のフィルター類が使えるようにした。もちろん強引に。
神経質になる必要なんか1mmもない
無理やりやればいいさ!結果オーライ!
おかげで相場の適正価格に恨みでもあるかのごとくバカ高い
公式のオプションパーツなど買わなくてよくなった。
HOLGAのオプションパーツにあるものなら全てケンコー製品で揃うと思う。
HOLGA×フィッシュアイコンバーター
ステップアップリングを取り付けたおかげで
もともと持ってた魚眼コンバーターが使えるようになった。
画角はHOLGA用より広い。ほぼ180°に近かったと思う。
楽天で安く買ったから値段は公式オプと大差ないし
ステップアップリングの500円を追加投資するだけですんだ。
クローズアップもHOLGA以前から使ってるケンコー製をそのまま流用。
フィルター類は52mm、55mm、58mmを各種大量に持ってるんで
公式エフェクトキットなどまったく必要ない。
500円で全部揃ったようなもんだな。
HOLGAは、ワケのわからんことして遊ぶのが面白いし
市販品を自由に使えるようにすれば幅が広がる。
HOLGA×35mmホルダー
これだけは純正品使ってます。
120サイズのスプール自作すりゃいいだけなんだけど
巻き取りにダークバッグ使うとか
フィルムカウントが勘になるのが面倒だなと思って
いつかそのうちと放置してたらプレゼントしていただいた。
パーフォレーションまで写しこめるのが面白い
見慣れないモノを見るのは新鮮だねぇ
ただし周辺歪みやトンネル効果なんかの
いわゆる「HOLGAらしさ」はなくなっちゃうから諦めてください。
35mmで撮ると面白くもなんともない普通の写真になってしまう
パーフォレーションまでプリントしてくれるラボも
どこにでもあるってわけではないし。
35mmで撮りたいならHOLGA135のがいいんじゃないかな?
アオってみた。
東京タワーに登ったときにシャレで本○チックなの撮ってみようかと。
む。ちょうどいいことにHOLGAがあるじゃないか。
エイっ!※
無理やりレンズを傾けたった。
ヘリコイドのネジ山を
力技でズラすわけです。
傾けすぎると、どこにもピントが合わなくなるし
ほどほどでなくてはいけないのが難しい。
そこはなんとなく雰囲気で。
こんなことを平気でやれるのもHOLGAならでは。
壊れることをまったく恐れないから出来る荒ワザだ。
※チャレンジする方は自己責任でお願いします。
HOLGAでクロス現像
基本的にHOLGAは
ポジクロスで上げることにしてる。
普通に撮ってもおかしな色味になるHOLGA
クロスにすると不思議に落ち着く。良い感じのレトロ感が気にいってる。
クロス現像はフィルムによって、まったく違うものになってしまうんだけど
僕はFUJIのプロビア400F(今は亡きフィルム)をメインにしてた。
実験的には、いろいろ使ってみたが
不自然に赤くなったり青くなったりするのが嫌でたまらなくて
やっぱり、これがしっくりくる。再販して欲しいと切に願う。
HOLGAの魅力は「気楽に撮れる」こと。これに尽きる。
およそ中版にふさわしい表現じゃないが、そこが良い。
チープであるがゆえの耐久力もある。
電子式なら1発退場になりそうな過酷な環境でも普通に使える。
温度差も湿度差も無関係。砂でも水でも入りやがれ。
南極や砂漠やジャングルに行く機会があれば
迷いなし。コイツを持って行くことが確定。
よってHOLGAもマイ・スターティングメンバー入りなのだ。